プログラミングにおける命名規則は、コードの可読性と保守性を高めるために非常に重要です。適切な命名規則を守ることで、他の開発者が簡単にコードを理解できるようになり、チーム開発を円滑に進められます。以下に主な命名規則と具体例を挙げます。
1. 変数・関数名
- ケースによって異なるが、一般的には
camelCase
かunder_score
が使用される - 具体例:
camelCase
:myVariable
,calculateTotal
,getCustomerName
under_score
:my_variable
,calculate_total
,get_customer_name
2. クラス名
- 一般的には
UpperCamelCase
が使用される - 具体例:
Customer
,InvoiceCalculator
,HtmlRenderer
3. 定数名
SCREAMING_SNAKE_CASE
が一般的に使用される- 具体例:
MAX_FILE_SIZE
,DEFAULT_TIMEOUT
,COLOR_RED
4. パッケージ/名前空間/モジュール名
- 小文字を使い
under_score
で区切る - 具体例:
com.company.invoice
,helpers.string_utils
,database.models
5. 略語の扱い
- 一般的には全て大文字か全て小文字になる
- 具体例:
URLUtils
,getHtmlText
,openTcpPort
6. プレフィックス/接尾辞の使用
- クラスの役割を表すプレフィックスを付ける場合がある
- 具体例:
IUserRepository
(インターフェース),AbstractFilter
(抽象クラス)
7. 意味のある単語の使用
- 変数名や関数名は、その意味や役割が明確になるように命名する
- 具体例:
calculateArea
(良い)、calc
(悪い)
8. コメントの使用
- 複雑なロジックの場合、関数/クラスの役割をコメントで記述する
一貫性のある命名規則を守ることで、コードの可読性が大幅に向上します。また、チーム内でコーディング規約を定め、共通の命名規則を決めておくことが重要です。IDE(統合開発環境)の名前補完機能を活用することもできます。